アメリカ便り 04

【今日のひとこと】 2012年11月05日

(今田慧・6期塾生)

日本では夏休みも終わって、塾6期同期のみんなは中学三年の二学期が始まりもう二ヶ月ですね。僕はこの9月からアメリカの学校ではもう高校生です。
僕の学校では高校は四年制で、僕がいる高校一年生は小学校・中学校からの通し学年だと九年生。アメリカでは高校一年生とは言わずに一、二、三、四年生を
それぞれfreshman, sophomore, junior, seniorと呼んでいます。
大学と同じ呼び方です。

僕はfreshmanです。ただ、僕が通っているシアトルの日本語補習校ではもちろんまだ中学三年生です。アメリカの高校では始まってすぐに数学の試験がありました。
前学期の復習試験です。それで中学三年の終わりにもらった成績表のことを思い出したので、今回はアメリカの学校の成績表について書きます。

その前に前回書き忘れたことを書きます。
僕の最初の便りで、放課後はスポーツをやると書きましたが、そのスポーツはサッカーやバスケットなどを自分で選びます。指導する先生は希望者をまとめてチームを作り、約2ヶ月間その先生が教えることになります。他の学校との対抗試合もありますが、これはクラブ活動というよりは選択科目に近く、チーム全員参加が決まりなので初心者でも試合に参加します。
なのでレベルはそんなに高くは無く、ときどき歯がゆい思いもしますが、みんなで試合するので楽しい時間です。(写真下)

(写真:選択科目のサッカーの学校対抗試合)

最後には色んな賞がもらえます。例えば、「最も遠くに蹴ったで賞」、「みんなをよくまとめたで賞」などです。
クラブ活動にもいろいろあります。例えば、Magic Club、Politics Club、Creative Arts Society、Random Acts of Kindness Club、Women in Science Club、
スポーツではBasketball、Volleyball、Soccer等です。

クラブ活動は先生さえいれば放課後もできますが、遠くからバスで通っている生徒のことを考えて、ふつうは短い昼休みにやります。

成績表 report card
毎学期末に成績表が学校のウェブに掲載されます。両親はパスワードを入れてその成績表をダウンロードします。
日本と大きく違うのは成績をつけるのに自分も参加する科目があることや、成績などを両親に説明する時間があることです。成績はもちろん最後には先生が決めるのですが、その中に僕のやったことに対して自分がする評価と友達がする評価を入れていることです。
また、僕が一学期中にやったことを、学期の最後に成績を含めて、担任 (アドバイザリと呼びます) の先生と両親の前で説明し (もちろん英語で) 、質問を受ける時間があるのも日本との大きな違いです。

一人当たり30分間で、この時間内に、僕が授業やプロジェクトにとても一生懸命に取り組んだことをアピールします。その説明ではポートフォリオと呼ばれているバインダーを使います。そのバインダーには僕が授業中に書いた内容、先生に提出したレポート、試験、描いた絵など、全部が科目別に入れられています。これで、僕が両親に何をやっていたのか、どんな試験でどんな成績を取り、どこを間違えたのかが全部バレバレです。
そのバインダーはアドバイザリの先生の部屋にあり、毎日やったことが追加され、更に両親はいつ来て見ても構わないようになっています。

成績は授業科目毎に細かく評価項目があって、その一つ一つに4段階や5段階の成績がつきます。
例えば、英語ではwriting, reading, grammar, discussion, speechmaking, work-habitsの分野ごとに幾つかの評価項目があります。
writingでは”Organizes thoughts logically, with strong topic sentences and good transitions”や”Uses appropriate, engaging voice in different types of writing”、
Speechmakingでは”Speaks audibly and expressively”、work-habitsでは”Works productively and cooperatively in groups” などです。
それぞれに、例えば優良・可・不可の成績がつけられます。

前に説明した物理では、七個の分野に分かれています。
例えば”Design scientific investigations using appropriate variables & controls (that are identified)”、”Produce scientific information using a variety of modes of communication (written, oral, visual presentation, etc)”、”Organize and transform data into diagrammatic forms, (tables, graphs, & charts)”、”Produce final products that are of publishable quality, and ready to be showcased”などの
全部で20項目の各々に優良・可・不可の成績がつけられます。

面白いのは全部の科目に、学業成績の他に”Citizenship & Behavior”の成績項目があり、そこでも例えば”Take responsibility for and ownership of the learning process”など4項目の成績を全ての先生が個別につけます。

最後に生徒ごとに先生のコメントが書かれます。
例えば、”In science, he is a very intelligent student ….. He has a very quick grasp of the science concepts …. An area that he needs to keep an eye on is …. “ 等と書かれます。

これがアメリカの学校で僕がもらっている成績表です。日本の中学校の成績表がどんなものかは分かりませんが、もっときびしいのでしょうね。

最後に六月にあった中学校の卒業式のことを少し紹介します。(写真2)
僕の学校は高校まで続いているので、卒業式と言わずに”Moving-up Ceremony”と呼んでいます。高校の卒業式は”commencement”で、和英辞書で出てくる”graduation ceremony”ではありません。
調べたら僕の住んでいるシアトルにある大学の卒業式も”commencement”でした。
つまりアメリカでは高校や大学を卒業することは、「おしまい・完了」の意味の「卒業」ではなくて「始まり」の意味の”commence”で、全く反対です。大きな発想の違いです。

その僕の卒業式では、卒業生全員がそれぞれ、ひとりの友達について、生まれてから卒業式に至るまでの思い出を含めて紹介します。
友達は例えばアルファベット順に割り当てられます。後ろにあるスクリーンにその友達が映して欲しい写真を映しながら、真面目に、しかし面白く紹介します。

その時の写真です。 (写真2:中学校の卒業式)

時間は1~2分間しかないので要領よくまとめます。
僕は写真で右にいる人の紹介をし、逆に彼女が僕の紹介をしてくれました。もちろん育成塾に参加したことを話してもらいました。

ここまで読んでくれて有り難う。次回は高校生活のことを書きます。

 

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