アメリカ便り5

【今日のひとこと】 2013年9月03日

(今田慧・6期塾生)

前回からかなり時間がたってしまいました。同期の皆さんは高校一年生の夏休みですね。そして8期生の方は合宿が終わって感動さめやらぬ時を過ごしていることと思います。僕も2年前の合宿を懐かしく思い出しています。僕は現地校の高校一年を終えて夏休みです。宿題も少なく、少し時間が出来たので「今日のひとこと」を書くことに決めました。

僕の夏休みは6月8日から9月3日までの約3ヶ月間です。僕の両親より、東京の高校の夏休みは7月20日くらいから8月31日までだと教えてもらいました。そう言えば、昨年僕が日本の相模原市立大野北中学校に2週間体験入学した時の夏休みの期間もそんな感じでした。そこで、日本とは違う、アメリカの学校の制度を最初に少し書きます。

アメリカの学校の学年は、日本のように全国で同じではありません。ある町では幼稚園年長組から5年生まで、別の町では幼稚園年長組から6年生までが小学校です。それだけではなく小学校に入る年齢も違うことがあります。子供の両親が「自分の子供は少し後れているので、入学を1年待って一年下の子供達と一緒に入学させたい」と言えば、それも許されます。特に七、八月生まれ(日本だと入学式直前の二、三月生まれになります)の子供によくあります。また、よくできる子供の場合には、試験に通れば、一年早く一歳上の子供と一緒に入学することもできます。その試験は勉強の試験だけではなく、授業に対する態度なども採点されるとか。

アメリカにはもっと別の勉強方法もあります。それは自分の家で両親が教育する方法です。少し特殊な例ですが、両親が自分の子供が学校生活になじめないと思う時には、まず日本でいう教育委員会みたいなところに申し出ます。そこでこの子供に学校生活は無理だと判断されれば、自分の家で両親が教育することも出来ます。その場合、その教育委員会みたいなところから自分の家での教育に必要な資金が援助されます。

ちょっと話がそれましたが、元に戻すと、中学校・高校での学年はもっと複雑です。一番多いのは中学校が3年間で高校が4年間です。他に中学校が2年間で高校が4年間、または中学校が3年間で高校が3年間というのもありです。でも最終的には大学に入学する時の年齢は全国で同じになります。ただ、飛び級と言って中学校、高校で1年上、2年上のクラスに入れる優秀な人は、大学に入る年齢が若くなります。
僕の学校は中学校3年間で高校4年間です。つまり、六、七、八年生が中学校(middle school)、九から十二年生が高等学校(Upper school)です。ちょっと脱線しますが、高校の学年の呼び方は一年生がfreshman、二年生がsophomore、三年生がjunior、四年生がseniorです。僕は九月からsophomoreです。

大学のことを話すのはまだ早いのですが、僕は今年の九月から高校二年生なので気にしていることを一つ書きます。それは、高校4年間、正確には大学に入る前の4年間の成績全てが内申書として大学に送られることです。余り変な点数は取れません。特に良い大学をねらう場合には、全ての科目で最高評価のAでないと難しいと言われています。大学によっては、入学希望者の高校三、四年生での成績は全部Aなので、その他の評価要素で競争することになると言われています。
例えば、どのくらいボランティア活動をしたか、どういった特技があるかだそうです。僕も一生懸命ボランティア活動をしています。公園の雑草刈りや塾での授業のお手伝いなどです。

そして、一番大事なのは入学試験で提出するエッセイ、小さな論文です。これまでどういうことをして来たかや大学に入ってからの目標などを書くのだと聞いています。テーマは大学によって、年によって違うようです。大学側で、こういった入学希望者からどうやってその大学が欲しい生徒を選ぶのかはまた別の時に書きます。

シアトルの公立高校の一クラスの人数は、平均でだいたい30-35人ですが、U-Prepは私立なので15人くらいです。日本の高等学校の人数から比べると半分以下で、何をやっていても先生には全部見られていてすぐ分かってしまいます。でも、人数が少ないので、生徒の能力にあった課題が生徒毎に与えられます。例えば、数学で良くできる生徒には難しい問題が次々与えられ、余りよく分かっていない生徒にはゆっくりと基礎を教えることもありです。

この一年間の僕の高校生活のことを書くつもりでしたが、長くなるのでそれは次回にして、今回は二つのイベントの写真を送ります。

一つ目は、昨年11月にあったHome Comingのときのダンスパーティでの写真です。このHome Comingは卒業生・同窓生も参加できるお祭りのようなイベントです。この時の夜のダンスパーティ(ダンスパーティは僕の高校の生徒のみで同窓生は参加できません)では、男の子が同じ高校の女の子を誘ってペアで参加します。無理な人は男同士、女同士のグループでも参加できます。ちゃんと救済の道は用意されています。僕の両親は、大人っぽい服装をするこのダンスパーティ(両親は参加御法度で、高校の先生が監視役)が高校生のイベントかと驚いていました。ダンスパーティ前には、極端なミニはダメなどの女の子の服装コードが厳しく言い渡されます。

もう一つの写真は中国語での発表会です。僕の学校では中学から第一外国語を学びます。なお、第二外国語も希望すれば学べます。僕の第一外国語は、日本語は易しすぎてつまらないので中国語にしました。そう、ここアメリカでは当然ですが、日本語も「外国語」の中に入ります。その中国語を学んでいる米国ワシントン州の多くの高校の生徒が参加する大きなイベントです。僕は中国語で歌を歌いました。驚いたことに、いや練習の甲斐あって二位に入賞しました。僕の高校の中国語の先生に感謝です。

ここまで読んでくれて有り難う。

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アメリカ便り5 への2件のコメント

  1. 6期生 今田慧 より:

    コメントありがとうございました。返事が遅くなりごめんなさい。堀江さんのALSのレポートを読みましたが専門家みたいです。ALSってなぜかかるのか分からないし治せないしこわい病気ですね。堀江さんは将来はお医者さんをご希望ですか。両親の話ではアメリカの医学部は日本とはとても違うようです。
     質問への返事です。堀江さんが考えているように、地域によって、各学校の修業年数は違うみたいです。両親に教えてもらったことを少し詳しく書きます。
    僕が住むシアトル市では、小学校はキンダー(幼稚園)とその後5年、中学校3年、高校4年ですが、シアトル市の東にある大きなワシントン湖の反対側にあるレドモンド市では、日本と同じ6・3・3(ただし小学校にはキンダーが必ずあるので、合計7年になります)の学年の分け方になっています。前回のアメリカ
    便り5に書いた大学受験時に大学に提出する成績表は、9年生から12年生の4年分の成績になるのですが、6・3・3の区分け地区では、中学の9年生の成績と高校の10年、11年、12年生の成績を用意しなくてはなりません。いちいち中学校の成績も頼むのは大変なので、もうすぐ、シアトル市と同じ5・3・4にする計画があるようです。
    必要ならばそんなに難しくなく変えられるようです。
    第一回目、二回目のアメリカ便りにも書きましたが、先生が生徒のいる教室にやってくるのではなく、生徒が各科目の教室に行くことや、各授業を受ける生徒がその授業ごとに違う点が日本の学校と大きく違うと両親が言っています。そうそう中学から選択科目もたくさんあります。
     僕の学校でも、中学入学時から外国語が必須科目です。これは日本と同じですが、外国語の種類は英語だけの日本より多く、中国語の他に、スペイン語、フランス語、そして日本語があります。もちろん、「英語」は「外国語」にはありません。そのかわり、日本の国語の授業と同じになる英語の授業はかなりきびしいです。
    読む量も多いし、それに関連しての議論をしたりエッセイを書いたりと変です。

     僕は、両親の友達に中国や台湾の大学生がいたので前から中国語に興味を持っていたこと、また、中国の漢字とは違うけれど、日本の漢字を知っていて、中国語に少し親しみがあったこと、そして、話す人が多く世界に進出してきている中国語がこれから重要だと思ったので、中国語を選びました。先生は台湾人の先生です。
    授業は面白く、たとえば、一緒にやるグループごとに選んだ好きな曲に合わせて、先生の出したテーマに結びつけた歌詞を中国語で作り、更にiMovieなどでカラオケムービーを作り、それに合わせてメンバーの誰かが歌うパーフォーマンスをする授業もあります。一所懸命考えて歌詞を曲に合わせて作ったり、
    それに合うムービーを作ったりするのはとても面白い作業です。10分くらいの短い劇を創作して演じることもあります。成績もそのパーフォーマンスに対してつけられます。
    これからも、アメリカの学校生活について、面白そうなことがあったら、発信して行こうと思います。

  2. 6期塾生 堀江美音 より:

    こんにちは。6期塾生の堀江美音です。
    今田くんの「アメリカ便り」を、いつも興味深く読ませていただいています。

    アメリカの学校と日本の学校には、制度的にも、内容的にも、大きな違いがあるのですね。
    まず、アメリカでは、地域によって学校ごとの修業年数が異なる、ということに驚きました。
    日本では、小学校6年・中学校3年・高校3年、という年数の規定は、全国どこでも同じです。
    学年の区切りを工夫することによって、独自の教育プログラムを行うことができるのかな、と思いました。

    そして、私が通う高校は、一クラスの人数が48人・・・
    今田くんの学校のおよそ3倍です。
    人数が多いので、様々な趣味や考えを持つ友達がたくさんいて、多様な刺激を受けながら生活できる、というメリットがあります。

    中国語の発表会、すごいですね!
    日本では、外国語を勉強する=英語、というイメージが強いですが、アメリカでは日本語も「外国語」・・・不思議な感じがします。
    私も、日本語、英語以外の言語にも、もっと興味を持ってみたいと思いました。

    海外に住む同い年の今田君が、直接、アメリカの文化・学校について発信してくれているということは、日本の中だけに目を向け、閉鎖的になってしまいがちな私にとって、とても貴重な機会だと思っています。

    また続編を読ませていただけることを楽しみにしています。

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