アメリカ便り6

【今日のひとこと】 2014年1月14日

(今田慧・6期塾生)

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
12月21日から1月5日はクリスマス休暇でした。一月半ばには期末試験があって、その成績は大学の入試で提出することになり、みんな一生懸命です。

今回は約束したように僕の高等学校生活について書きます。同じシアトルの高校でも授業時間や授業内容・方法は違うので、ここで書くのは僕の高校での例です。他のアメリカの高校では違う場合がかなりあります。
僕の高校は4年制で、進み遅れ無しの場合、8月までに14歳になった生徒が9月から高校一年生(freshman)になります。僕は今高校の二年目(アメリカでは十年生、sophomore)です。授業は8:00開始で午後2:50終了です。
曜日によって授業も授業時間の長さも違うのですが、それを色で表しています。月曜日は青(blue day)、火曜日は白(white day)、水曜日は灰(gray day)、木曜日は緑(green day)、金曜日は青です。曜日もしくは色ごとに授業時間も違うのでややこしいのですが、もう慣れました。学校の行事などがある週には木曜日がblue dayになることもあり、色と曜日が固定されている訳ではありません。例えば、今の僕の最初の半年(9月〜1月前半)の青日は下のようでした。青日には今僕が取っている科目を全て習いますが、その代わり一回の授業時間は短くなります。分かりにくいですが、Period番号は何時限目というのではなく、科目名と対応しています。

8:00-8:45 Period-1 Modern World History
8:50-9:35 Period-2 Calculus I
9:40-10:05 Period-3 Advisory Meeting (担任(adviser)からの連絡や補習、生徒会など)
10:10-10:55 Period-4 World Literature
11:00-11:45 Period-5 PE (Physical Education; 保健体育)
11:50-12:20 Lunch
12:25-13:10 Period-6 Quantitative Chemistry
13:15-14:00 Period-7 Chinese IV
14:05-14:50 Period-8 Architecture (elective, 選択科目)
灰日は以下のようです。
8:00-9:05 Period-2 Calculus I
9:10-10:15 Period-4 World Literature
10:20-11:40 Period-3 Advisory Meeting (flexible: 色々な行事)
11:45-12:50 Period-5 PE (Physical Education; 保健体育)
12:55-13:40 Lunch
13:45-14:50 Period-6 Quantitative Chemistry

灰日は上のようなflex dayと呼ばれる時間割の日とlate start dayと呼ばれる時間割(授業開始が8:35と遅くなる)の日とがあり、普通はlate start dayですが、時々flex dayとなり、前の週に通知されます。例えば、Advisory Meetingが近隣奉仕(volunteer)活動になると、前後の授業(World LiteratureとPE)、Lunchがなくなり、通しでAdvisory Meetingになります。前回は近くの老人ホームに行って2時間庭の雑草抜きをしました。その前はFood Bank (例えばホームレスの人たちに食事を無料提供する教会など)に行き、食事準備の裏方や食事を渡したりする奉仕活動でした。Lunchは帰りの貸切バスの中で食べ、学校に戻ってきたら普通の授業になります。このときの昼食は、通常各家庭で作ったもしくは買った食べやすいサンドイッチやおにぎりを茶色の紙袋に入れて持って行くのでbrown bag lunchと呼んでいます。この呼び方は僕の学校だけではなく一般的で、普通の社会人の集まりでも、自分でお弁当を用意する昼食の時に、lunchの項に”brown bag”と書かれていたりします。brown bagを食べるlunch timeではありません。
授業時間の間の休み時間は5分しかないので、次の教室に行くのが大変です。昼休みも30分なので、カフェテリアに行き、並んで買ったりすると食べる時間は15分くらいしか残りません。用意周到にお弁当を持って来て5分くらいで食べて体育館に行く人もいます。お弁当も教室では食べられないのでカフェテリアに行って食べることになります。仲の良い友達と一緒に食べるので、授業の難しい部分の話や次の休日のプランを立てたりします。
休日は2, 3ヶ月に一回、友達同士、お互いの家に行って一泊して帰ってきます。これをsleep overと呼んでいます。sleep overは小学校の頃からやっていますが、数人の友達と時間を気にせずに遊べるのでとても楽しいです。家はお互い近くではないのと電車路線がないので、送り迎えは全て両親の車です。一緒に行く近くの友達と乗り合いにしたりして、両親の時間とガソリンを倹約しますが、その乗り合いにすることをcar poolと呼んでいます。通学も多くの生徒が両親の車での送り迎えなので、車を減らすためにcar poolしている人たちもいます。それでも始業終業時の学校の前は送り迎えの長い車の列になります。高校になると、16歳から取れる運転免許を取って車を買ってもらった人は車で通学です。僕の友達にはもう車通学の人がいます。

簡単に授業の説明をします。僕が受けている授業の説明です。
Period-1 Modern World Historyでは、東インド会社、フランス革命、産業革命などの1600年代以後の世界史です。McGraw-Hill出版のTraditions and Encountersという700ページを超える教科書を使っています。例えば、産業革命(Industrial Revolution, IR)では、その頃の産業の状況(分業、division of laborや大量生産、mass productionなど)、民衆の生活(life of commoners)、人口の増大(population growth)などを習い、重要な一次文献(primary source/referenceと言います)を部分的に読みます。一次文献というのはアダム・スミスの国富論やカールマルクスの共産党宣言などです。その時に出された宿題を紹介します。2週間で提出です。書いた内容の中の僕の主張部分全てに、その根拠となる文献を引用しなければなりません。

Consider the economic and social problems caused by the IR and the growth of new capitalist practices. What was the overall impact of the first hundred years of the IR (till 1870) on the people who lived through it? Explain which of the reformer’s analyses and remedies you most agree with (Adam Smith or Karl Marx/Friedrich Engels) and why.
Use the philosophies of Smith and/or Marx and Engels, at least two of the primary sources on the IR that we read and reviewed in class, and “Traditions and Encounters,” to answer that question in a five-paragraph essay. You may think in terms of technology, human rights, health, prosperity, social norms, the role of government, or another issue you find compelling. Plan to incorporate several of the terms listed in the unit guidelines. Do be sure to include proper in-text citations of all of your sources (four minimum) and a Works Cited.

このような宿題が昨年九月初めから十二月末までの四ヶ月間で5回出ました。最後の”a Works Cited”は自分が引用した文献のリストのことです。
フランス革命での宿題は”Write your analysis of the execution of the king. In a 500 word mini-essay, use at least four specific references (quotes or paraphrases that are cited) to at least two of the primary sources on the trial of Louis XVI to answer both of the following sets of questions…”です。つまり「ルイ16世の処刑を自分の考えで解析せよ」です。文献を読んで論理を組み立てて、500語~1500語のもちろん英語のessay(小論文)を2週間で作るのですから大変でした。他の科目の宿題とも重なり、それにこの宿題の点数は期末試験と合わせて僕の最終成績になるので。

Period-4 World Literatureでは、先生が激賞するMcGraw-Hill出版の”World Literature — An Anthology of Great Short Stories, Poetry, and Drama”やミリオンセラーの”Nectar in a Sieve”、アメリカでのベストセラーの”White Teeth”などを読みました。この科目でももちろん宿題は何回も出ました。

White Teethでの宿題を紹介します。
“You have just read Chap. 10 & 11 of our awesome novel. What you need to do first is to choose one quote in those chapters that really gets to the heart of one of the characters. How does it reveal who that person is? How does it help develop a character’s thoughts or feelings, showing an evolution? Here is what you need to do. 1. Include your name at the top of the page. 2. Put the quote underneath your name. 3. Cite all quotes if you refer to others in your essay. 4. Type in double space. 5. Write one and a half to two pages. 6. You will begin writing this essay during 2nd block of the class. 7. Bring in your draft on Fri for peer review. 8. Your revised and carefully proofread final will be due at the beginning of 2nd blue next week (Nov 26). Please submit a hard copy of your essay with the rubric attached.”

この中の7.で分かるように、宿題の提出前に、授業で自分の宿題内容を発表して友達の意見を聞き、その意見と先生の意見を入れて修正します。授業では、友達の評価(peer reviewといいます)を聞いたり、逆に評価したりすることがよくあります。前にも書きましたが(参照:アメリカ便り4)、中学校ではその友達の評価が成績の一部にもなりました。発表してみんなで議論するこのような授業をSocratic Seminarと呼んでいます。このSocratic Seminarでは、どういった内容でどのくらい発言したかを先生が評価しています。議論の中にタイミング良く割り込んで、しかも自分の意見をその時の議論内容から外れずに筋道正しく発言するのは結構難しく、僕もまだ練習中ですが、前々回はうまく割り込めて数回発言でき、先生にほめられました。

長くなったので外国語、体育、化学、数学などに関しては、また次回書きます。ここまで読んでくれてありがとう。
最後に、僕の前回の「アメリカ便り5」にコメントを送ってくれた同期の堀江さん、ありがとうございました。遅くなりましたが12月には返事を送りました。

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