【今日のひとこと】 | 2012年10月02日 |
(木村円香・7期塾生)
私は、創造性の育成塾の合宿の一週間後、新潟県糸魚川市に行きました。
私は、学校で理科学部に所属していて、その部活動で地震の調査(SPP:サイエンス パートナーシップ プロジェクト)をしています。
その部活動の顧問の先生と先輩の3人で、第13回 地震火山こどもサマースクールに参加したので報告します。
日本地震学会、火山学会、地質学会 共催
第13回 地震火山こどもサマースクール ~東と西に引き裂かれた大地のナゾ~ (新潟県糸魚川ジオパーク)
http://www.kodomoss.jp/ss/itoigawa/
1. 東と西に引き裂かれた大地のナゾ
糸魚川には、「糸魚川・静岡構造線」という活断層があります。これは、日本列島を縦断している活断層です。もともと、日本列島は縦長でしたが、日本海方向より圧力がかかり、中央部で折れ曲がり、南北に分かれたのです。この大きな裂け目が「フォッサマグナ」で、その根元にあるのが糸魚川です。
この日本列島がどうやって現在の姿になったのか、高校生をリーダーとしたグループに分かれて調べ、グループ発表しました。
2. 活断層周辺の地質調査
糸魚川 (糸魚川というのは地名です) の現地を歩き、活断層がある姫川 (長野県北安曇郡及び新潟県糸魚川市を流れ日本海に注ぐ一級河川) と、それが交わる支流の根知川周辺の石を拾い、色を調べました。
先生のお話では、石が覚えている東西南北の方角も違うそうです。
そのため、川原にあった様々な石を拾ってきて、姫川と根知川を書いたシートに並べ直すことが可能です。(左図 )
これは予め、川原の東西南北の石の色の違いを詳しく調べ、川原の石の色の特徴を記録し、それに基づいて拾ってきた石を並べればよいのです。
姫川の東と西、根知川の周辺と、それぞれ石の色が違っていて、はっきり特徴があり、活断層を境に地質が違うことがよく分りました。
3. 小麦粉で日本列島を作る
小麦粉で細長い日本列島を作り、日本海にあたる方向から圧力をかけました。すると、小麦粉の日本列島は東西に分かれ、フォッサマグナに相当する場所もできました。
この実験は、色々な食べ物を使い、とっても面白かったです
4. 地震学者は小松左京「日本沈没」から
地震学の先生方から、詳しい講義もありました。その先生方の多くが地震学者になった理由は、小松左京「日本沈没」を読んだからだったのです。その本を読んで、その日本列島の下がどうなってるか知りたいと思ったからだそうです。
まだ、私は読んだことが無いので、近いうちに是非読みたいです。
5. 有馬塾長から 地震の予知について
創造性の育成塾の合宿の最終日に、有馬塾長から、エネルギー問題と環境問題のお話がありました。
加えて、地震の予知ができるようになって欲しいとあり、特にこの第7期生の塾生の中から、是非、地震学者が出て欲しいともありました。
来年の開催地とテーマはまだ未定とのことですが、来年も是非、このサマースクールに参加し、もっと地震を勉強したいです。