筑波山に行ってきました!

【今日のひとこと】 2014年10月17日

(逸見文香・9期塾生)

こんにちは、9期生の逸見文香です。先日の夏合宿では沢山の方々にお世話になりました。このような貴重な経験が出来て大変光栄に思っております。ありがとうございました。現在は、生物学オリンピックに向けて情報収集を進めています。

さて、私は10月8日に学校行事で茨城県つくば市の北端に位置する筑波山に行ってきました。この山は東西二つの峰、西側の男体山(標高871m)、東側の女体山(877m)からなっています。今回は女体山に登りました。
万葉集にも詠まれており、日本百名山、日本百景の一つにも数えられ富士山と対に並べ称えられる山ですが、最近大きなニュースになっている御嶽山のような火山ではありません。

山の成り立ちを簡潔に説明しますと、
①約7500万年前、上昇してきたマグマが地下で固まり、巨大な斑レイ岩塊が形成される。
②約6000万年前、斑レイ岩の周囲を花崗岩質のマグマが囲み、冷えて固まる。
③地面の隆起に伴い、斑レイ岩と花崗岩がゆっくりと押し上げられ、長い時間をかけて侵食される。
④硬く侵食に強い斑レイ岩が山の主要部を形作り、山麓など周辺部には花崗岩が残る。

このように出来ているので、噴火の心配はありません。また、山はほとんど森で覆われていて、岩で出来ているようには見えませんでした。そして、筑波山は様々な奇岩、怪石が点在することでも知られています。岩石・鉱物好きの私としては、かなり楽しみにしていたのですが、前日の悪天候で足場が不安定なために岩場まで行かなかったので、殆ど見ることができずとても残念でした…。

その中でもなんとか見られた岩の一つは、『セキレイ石』でした。とても大きな斑レイ岩で、黒っぽい岩肌の表面にコケが生えていました。名前の由来はこの上に鳥のセキレイが留まり、男女の道を教えた事から来たそうです。

セキレイは、石の上などで尾を上下に振る独特な動きが、尾で石を叩いているように見えることから、『石叩き』と呼ばれることもあります。巨大なセキレイ石の上で華奢な体で懸命にその動作をしている様子を想像すると、本当に愛らしく鼻血が出そうになります。衝動的に、もふもふしたくなります。

閑話休題。

これらの巨岩は前述のとおり斑レイ岩で出来ていて、山体が隆起した時に押し上げる力が働いて大きな割れ目が生じ、それが崩落した際に取り残されたり引っかかったりしたものだと言われています。

このように、今回の登山で筑波山は地質的にとても興味深い山であることが分かりました。また、今までに登られた方で、岩など面白いものを実際に見られた方がいらっしゃいましたら、詳しく教えていただけると嬉しいです。

写真下:男体山と女体山の境から俯瞰した風景

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